伏見人
技術向上への飽くなき挑戦を続ける帽子屋の社長、龍口明成さん☆
本日の伏見人は、伏見桃山にて創業40年以上の帽子専門店『テル』の代表取締役社長、龍口明成さんにお話を伺いました。
会社を経営しながら、自らも帽子の製造に携わる龍口さん。
国内生産の高品質の帽子作りにこだわるものづくりへの思いと、実際の製造現場の様子を取材させて頂きました。
まず最初にパターンをおこします。
主に婦人帽子の製造・販売を行っています。
子どもの頃からもの作りは好きでしたが、ミシンは家庭科の授業で使用したくらい。
どちらかというと、木を削ったり紙を切ったりといった工作の方が好きでした。
今でも机や椅子、物置小屋の柱の入れ替えといった大工仕事は自分で行います。
ものづくりと一言で言っても、扱う素材や工程はそれぞれ違います。
ですが、『こういうものを作りたい』と浮かんだイメージを設計図に落とし込み、その理想に近付けるよう製造していく。
この過程が、どんなものづくりにも共通する楽しさだと思います。
裁断中の様子。
特許を取得したテルのオリジナル商品『オブジェクトハット』
『国内生産で高品質』であり続けることです。
コロナ禍前は海外で生産しているメーカーも多かったようですが、今はメイドインジャパンの質の良さが世界で見直され、当社でも注文が増えています。
もっとたくさんの方に日本の技術を手にとってもらえるよう働きかけていきたいですね。
また、『この世にまだないものを作り出す』ということも常に念頭に置いて仕事に取り組んでいます。
当社オリジナルの商品『オブジェクトハット』のような機能性に優れたものを生み出すために、アイデアと技術は日々磨いていきます。
縫製の様子。
生まれ育った地が広島なのでそことの比較になりますが、伏見は生活するにはとても便利な街だと思います。
ちょっとミーハーな歴史好き人間としては、歴史を動かす舞台となった箇所がいくつもあり、嬉しく感じています。
街中で石碑を見つけると、『すごいところに住んでるんだ』と嬉しくなり、普段の景色が違った視点で見えてくるのも楽しいです。
歴史に沿った街づくりがされているのも良いですね。
仕上げに金型で形を整えます。
仕事の合間にメールチェックや事務作業も行います。
歴史的な意味合いというよりも、伏見桃山城の見た目すごく好きです。
鉄筋ですがあのフォルムがカッコ良いな~と思いながらいつも眺めています。
家からちょうど見えるんですよ。
贅沢な場所に住んでるいると思います。
伏見桃山城運動公園も自然に囲まれながらゆっくり散歩できるのでオススメです。
夫婦仲良く頑張っています♪
今手掛けている商品の品質をもっと高めることです。
例えば、サンプルの時点では完璧だった商品も、量産した途端、品質が疎らになってしまっては意味がありません。
どの商品を見ても高品質が保たれ、『テルに任せておけば安心だ』と全ての方に言ってもらえる会社にしていきます。
また、製造・販売だけでなく、帽子の修理やメンテナンスにも力を入れていきます。
小さなほころびも大きくなる可能性があります。
そうなる前にぜひ気軽にご相談下さいね。
家族や仲間と食べれればなんでもいい。
と言いながら、懐石以外の和食かな(笑)
【編集コメント】
今回の龍口社長の取材は、“THE・職人さん”としての言葉がぎっしり詰まったインタビューとなりました。
日本のものづくり技術の高さは、龍口社長のように技術向上への強い探求心が受け継がれているからなんですね☆
奥様から龍口社長の印象を伺うと、『石橋を叩きまくって渡る人。細か~!ってよく思います。』だそうです。笑
だからこそテルの品質は信頼できる!
(取材 さおしー)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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